全国から、婚礼衣装・祝い着・法衣・お洒落着など、さまざまな着物クリーニングのご依頼を承っております。着物は、製作された年代や産地によって染め・織り・加工の技法が異なり、それぞれに適した扱いが求められます。だからこそ、豊富な経験と確かな知識が仕上がりの質を左右します。(画像：沢山きものが掛かっている工場内画像)

到着した着物は、まず熟練の職人が一点一点丁寧に点検し、それぞれに適した最適なクリーニング工程を決定いたします。 その後、すべての品物を撮影し、お預かり時の状態を画像で保管いたします（※万が一の紛失防止にも対応）。
【下洗い】裾・衿・袖口など、汚れがつきやすい部分を中心に、職人の手作業で丁寧に洗浄いたします。
【丸洗い】着物の生地の織り方に応じて分類し、摩擦を避ける適正な点数にて洗浄。さらに、コンピューター管理による適正な回転数とすすぎ回数で、素材にやさしく、しっかりと汚れを落とします。

私たちは、環境配慮と品質維持の両立を目指し、2023年に最新の揮発機を導入。この設備により、余分な溶剤を揮発させることで“ピュア”な状態へ再生し、再利用することが可能となりました。洗いに使用する溶剤は、常に汚れのない清浄な状態に保たれており、SDGsの取り組みの一環としても評価されています。また、乾燥工程では、深海サンゴによる遠赤外線の活性効果を活かした「低温乾燥室」を採用。「糸」や「織り」にかかるストレスを最小限に抑え、着物本来の風合いや柔らかさを損なうことなく、丁寧に蘇生・乾燥させています。(画像：揮発機・乾燥室の画像)

シミの種類は非常に多様であり、原因や経過期間によって対処方法が異なります。シミが付いてから間もない場合は、「洗い」のみのご注文でも約90％のシミが除去できています。一方で、長期間が経過したシミや水溶性のシミについては、専用の「シミ抜き加工」が必要となることがあります。また、お稽古着やリユース着物など、着用時に目立たないシミに対しては、シミ抜き加工は不要というお声にも対応しております。その場合は、お気軽に「シミ抜き不要」と伝票にご記入ください。

他店との最も大きな違いは、「補正プレス仕上げ」にあります。私たちは、年間を通じて多数の婚礼衣装や祝い着のクリーニングをお預かりしており、写真撮影時に映える美しい仕上がりを常に意識しています。特に、型崩れや不要なプレス線が残らないよう細心の注意を払い、専用の蒸気アイロンとアイロン台を用いて、熟練の補正プレス職人が一枚一枚丁寧に仕上げます。あなたの大切な着物に、本来の美しさと品格を取り戻す――それが、私たちのプレス技術です。

発送梱包方法にも、私たちはこだわりを持っています。「仕上がりの状態をそのままお客様に見ていただきたい」――その思いから、試行錯誤を重ね、現在の梱包方法にたどり着きました。シワや偏りを極力抑えた状態でお届けできるよう、専用の運送箱を使用し、丁寧に梱包して発送しております。 お受け取り後は、お手元でご確認いただいた上で、箪笥などに収納して保管いただきますようお願い申し上げます。(画像：専用運送箱画像)